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本学の取り組み

博物館実習(民俗学)

博物館実習(民俗学)
担当教諭 鈴木 通大先生

「博物館実習(民俗学)」で学ぶこと 
 授業では、「学内実習」であるから、「館外実習」と比較し、実技の時間が十分に取れます。できるだけ具体的な作業の体験を通して、博物館における「学芸員の仕事」を学習します。

①授業の概要
 博物館における民俗担当の学芸員の具体的な仕事(業務)を中心に、講義?演習?実習を通して理解し、かつ利用者のニーズにも対応できるような理論と実技を重視する実践的な授業内容の「学内実習」です。同時に、博物館施設で体験する「館園実習」への取組み方および注意事項などについても学習します。

②授業の方法
 受講生には、学芸員の基本的な仕事である収集、保管?整理、展示、調査研究、来館者への対応などを有機関連的に理解する能力を養うことを目指します。これらの観点から、実物や複製資料を用いた資料の取り扱い(梱包?開梱など)、スケッチ、調書の作成、写真撮影などの実技や講義のほか、レポートの提出およびレポートの合評を通して学習します。さらに、博物館の見方について実際の見学を通して学ぶために、2回程度、博物館の「見学実習」を土曜日の午後に実施予定しています。

  • 開梱し、茶器を取り出している様子
    開梱し、茶器を取り出している様子

  • 茶器の梱包作業をしている様子
    茶器の梱包作業をしている様子

③使用する機材とその説明
 授業には、資料調査に必要な2B鉛筆、消しゴム、メジャー(2m、ビニール製)、ノギス、17㎝定規、方眼用紙、カッターナイフを用意しておくこと。使用する機材としては、資料の梱包や搬送作業に用いるもの、毛氈(フェルト)、薄葉紙、エアーキャップ、茶紙、綿、ダンボール(箱)、板ダン、巻きダン、セロテープ、ガムテープ、スーパー紐、晒し布など、展示作業などに用いるもの、ラジオペンチ(ペンチ)、小ハンマー、メジャー、矢筈、自在鈎、罫算など、そして資料調査などに用いるもの、カメラ、ボイスレコーダーがあります。

④授業を通して学生に身につけてもらいたいこと
学芸員として、展示作業をはじめ、基本的な資料の取り扱い方、特別展の計画、資料カードの作成、資料の収集法?整理法、資料調査?民俗調査、写真撮影、実測図?スケッチの方法など、具体的な仕事の習得。専門性を高める専門知識の自己研鑽への取り組み方。学芸員としての目標。
これらのことを身につけることによって、なぜ、学芸員になりたいのか、学芸員になったら何をやりたいのか、という理念型が見えてくることをめざします。また、多くの博物館?美術館を見学して、ホンモノ(実物資料)を観ること、同時に展示?ケース?照明?解説文などを批評的な視点から観察すること、などへ取り組む姿勢を養います。

  • 資料の開梱をしている様子
    資料の開梱をしている様子

  • 巻物を広げている様子
    巻物を広げている様子