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2023.09.01
7月18日(火)より3週にわたり、「澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网 紀伊國屋書店アカデミア 編集文献学入門-プラトン?シェイクスピア?カフカ」を開催しました。本事業は紀伊國屋書店と澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网のコラボレーションによるもので、紀伊國屋書店新宿本店アカデミック?ラウンジにて、澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网教員が中心となり講義を行うイベントです。4月から6月にかけて開催された、文芸学部国文学科教員による「世界に誇る日本の<本>」と題した連続講座に続き、今回はvol.2として、澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网国際編集文献学研究センターによる講座を実施しました。
私たちが普段手にする本は、誰かの<編集>なくして存在しえません。テクストを読む行為とは、常にこうした<編集>の痕跡と向き合う作業でもあります。本講座では、プラトン、シェイクスピア、カフカを例に、テクストと<編集>をめぐる様々な問題に光をあて、「編集文献学」の魅力と可能性について、全3回の連続講座で紹介しました。
7月18日(火)第1回は「西洋古典テクストの伝承と校訂-プラトン『ポリテイア(国家)』」と題して、国際編集文献学研究センター特別客員研究員の納富信留教授(東京大学大学院人文社会系研究科教授)に登壇いただき、写本伝承と校訂の歴史についてお話いただきました。第2回は翌週の7月25日(火)に、同じく特別客員研究員の井出新教授(慶應義塾大学文学部教授)に「演劇テクストの作者は誰?—シェイクスピア『ハムレット』」と題してご講演いただきました。参加者には500年前の書籍を手に取ってもらい、表紙や紙の質感を自分の手で感じてもらいました。第1回?第2回とも司会は明星聖子教授(国際編集文献学研究センター長、澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网文芸学部ヨーロッパ文化学科教授)が務めました。
最終回となった8月1日(火)は、澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网国際編集文献学研究センター長の明星聖子教授(澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网文芸学部ヨーロッパ文化学科教授)を講師に、そして第1回に講師を務めた納富信留教授に司会にお迎えし、「編集文献学の可能性—カフカの遺稿」についてお話いただきました。この日もドイツで出版されている研究者向けの書籍を参加者に手に取って見てもらいました。
いずれの回も満席の約30名の方にご参加いただき、ご来場くださった参加者からも広く質問を受け、対話をしながら学びを深められる講演となり、終了後も展示している貴重な文献について熱心に質問されるなど、大変盛況のうちに終了いたしました。
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7月18日 第1回
7月25日 第2回
8月1日 第3回