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2023.06.28
6月23日(金)、「澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网 紀伊國屋書店アカデミア 連続講座 世界に誇る日本の<本>」の第3回を開催しました。本事業は紀伊國屋書店と澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网のコラボレーションによるもので、紀伊國屋書店新宿本店アカデミック?ラウンジにて、澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网教員が講義を行う初めての試みです。日本人の知らない日本の本の魅力、書物文化の可能性について、全3回の連続講座で紹介しました。
最終回となる第3回は「手書き本(写本)?木版印刷本(版本)?活字体 —近世以降—」と題して、主に江戸時代の本について、文芸学部国文学科 宮﨑 修多教授に解説いただきました。事前に予約された方、初回から毎回お越しいただいたリピーターのほか、オープンスペースのため当日お立ち寄りいただいた方々も多く、最終的には立ち見のお客様もご来場され、30名を超える皆様にご参加いただきました。
講演の中では江戸時代の本の大きさにも言及され、最も代表的なサイズの1つに中本があることが解説されました。中本は庶民に親しまれた草双紙(毎頁に絵入りの読み物)に使われたサイズであり、現在のコミックと同じ大きさであることが実物を並べて解説され、中型本が時代を経て日本の文化に馴染んできたことがよくわかりました。
最後に、第1回を担当された上野教授が、連綿と受け継がれてきた日本の書物文化の上に現在があり、この歴史に感謝しながら書店で本を手に取ってみて欲しい、と締めくくられました。
参加者からは、「久々に学生に戻った様な感じで楽しかった」、「大変貴重な実物に触れられ、ありがたかった」、「先生の熱量のこもったお話でわかりやすく、あっという間でした」などといった感想が寄せられ盛況のうちに終了しました。
来月には新たな連続講座「編集文献学入門—プラトン?シェイクスピア?カフカ」が始まります。どうぞご期待ください。
【今後の開催予定】