社会イノベーション学部
政策、戦略、心理、社会
4つの異なる視点からイノベーションを考える
社会イノベーション学部では、技術に基づくものとしてとらえがちだったイノベーションを「社会に持続した発展をもたらす人間の創造的活動」として実現されるものとして位置づけ、幅広く学問横断的にとらえ直しています。そして、現代社会で求められているイノベーションを生み出す能力の養成を目的として2つの学科を設置しています。2つの学科とも相互に緊密に関連しており、いずれの学科であっても4つの領域について学ぶことにより、イノベーションを中心にして展開する社会について理解し、社会に貢献する意欲をもって、問題発見?設定?解決能力を高めていくことを目標としています。
社会イノベーション学部は、2005年に、日本で初めてその名称にイノベーションをつけた学部です。イノベーションは、社会の革新をもたらすエンジンとも捉えられるもので、かつては技術革新や経営革新などとも呼ばれましたが、社会そのものの変革として捉えることもできるものです。社会イノベーション学部はこのイノベーションを骨格に据え、それを取り巻く社会全体の諸問題を発見し、解決するという問題志向型の学部で、経済学や法学のように既に体系的に整備された学問について習得するというスタイルではなく、イノベーションという対象に焦点を置いて種々の学問領域における研究や教育の成果をふんだんに活用して自ら問いつつ学ぶという考え方で作られています。
社会イノベーション学部は、社会に持続した発展をもたらす人間の創造活動であるイノベーションについて学問横断的に理解し、社会に貢献する意欲をもって、社会が直面している諸課題を自らの問題関心に基づき発見?設定?解決し、その成果を論理的?実践的な言語能力を活用して広く社会に伝達することができる人材の育成を目的としています。
今日、社会経済情勢は日々刻々と変化しており、私たちの生命?生活?人生はその影響下にあります。国際社会では、地球温暖化、貧困問題、分断と紛争など、国内においては、少子高齢社会と子育てや介護をめぐる問題、環境問題、ジェンダーギャップ、教育機会の不平等と貧困、地域社会の再生など、重要な社会課題が存在しています。そして、IT?デジタル技術の発展やグローバリゼーションの進展に伴い、人間関係、消費、働き方、余暇活動など、私たちの日常生活やライフスタイルも大きく変貌をとげています。
こうした社会課題の解決には、モノ?サービス?システムに対し、技術革新だけではなく、これまでとは異なる新たな発想や仕組みを取り入れ、社会的意義を有する新たな価値を創造する活動としてのイノベーションが必要となっています。社会イノベーション学部では、このように幅広い視点を必要とするイノベーションについての理解を深めていくため、「政策」「戦略」「心理」「社会」という4つの領域について多角的に学ぶという特徴を持っています。そして、イノベーションプロセスへの理解をより体験的?実践的に深化させていくことを目的に、現代社会の様々な社会課題に関する専門家や企業等の方々を招聘し課題解決型学習(PBL:Project Based Learning)を行う特別演習も開講しており、探求の成果をグローバルに伝達する言語である英語に関しても、実社会で活きる英語力を高めるための教育に力をいれています。
社会イノベーション学部は、その名称にイノベーションをつけた日本で初めての学部として2005年に誕生し、2024年に20年目を迎えました。本学部の卒業生は、時代の要請に即して幅広い分野でグローバルに活躍しています。イノベーションの担い手は、政府?行政や企業などの既存の組織?体制だけではなく、ソーシャルビジネス、NPO?NGO、市民的活動や諸個人など様々です。社会イノベーション学部では、今後も、多種多様な領域において、社会に貢献する意欲をもち社会課題の解決に寄与する人材の育成に取り組んでまいります。
多様な問題が複雑に絡み合う現代社会。その解決の糸口ともいえる「イノベーション」をキーワードに、自らの力で社会の諸問題を発見?設定?解決し、その成果を伝達することのできる問題志向型の学びが、本学部の特長です。 ゼミナールでの学びを軸に自主的な研究姿勢と専門性を養う専門科目やその基盤を形成する基礎科目を中心に、多角的な視点からイノベーションを学びます。
イノベーションはグローバルに至る所で取り組まれています。そこで外国語科目については英語に焦点を絞って2年次までの必修として、実践的英語活用能力、すなわち“使える英語力”を身につけることができるようにしています。
世界共通言語(リンガフランカ)としての英語について、単なるコミュニケーション手段としてのみならず、生活習慣や文化様式といった言語で表象される社会?文化的背景をも踏まえて理解できるようにしています。またさらに力を伸ばしたい学生のための選択科目も設置しています。
社会のあらゆる分野で活躍できる人材の育成が、本学部の目標です。
自分がどのような適性を持っているかを見つめ、どのような職業や分野を目指すのかを考えること、すなわち自分の「キャリア」をつくることは大切な学びのテーマの一つです。
単に卒業後の進路のみを念頭に置くのではなく、「何を目標に大学で学ぶのか?」、「社会人としてどのように生きるのか?」について、深く考えるためのプログラムを実施しています。
社会イノベーション学部教員が中心となり、その研究成果を取り纏めた研究論文等を公表する研究紀要として『澳门网上博彩_澳门现金网-在线官网 社会イノベーション研究』を発行しています。これらはイノベーションに関連した各分野における研究の発展に寄与することはもとより、社会イノベーション学部及び大学院社会イノベーション研究科における教育や研究にも活かされています。